海外投資データバンク 海外投資検定 
海外投資の基本 高度な投資戦略 為替リスク 債券投資 国と企業の情報 株価指数&ETF データ&用語集 確定拠出年金
HOME > 海外投資の基本 > 損切りは必要無い

長期投資に損切りは必要ない

投資関係の雑誌や、多くの投資入門書では「損切り」の必要性が説かれています。しかも、短期売買ならいざ知らず、中長期投資の解説書でも損切りを強調されているケースが非常に多いです。含み損となっている株式に「塩漬け株」との悪名を付けて、早く売ってしまうよう、けしかけている場合もあります。

しかし「損切り」は本当に必要なのでしょうか?優秀な企業の株なら、仮に大きく値下がりしても、そのうち回復するはずです。損切りして、後に業績が回復してから買い直すなら、含み損が拡大していても保有し続けた方が良いはずです。確かに損切りして、暴落の大底で買い直すことが出来れば得になりますが、株価の値動き(ピークや大底)は誰も予想することが出来ないのですから、そんな上手くいくはずありません。

投資メディアで損切りの必要性が強調されていることには、実は裏事情があります。損切りを頻繁に行えば、それだけ証券会社に売買手数料が入ります。逆に、相場が上がろうと下がろうと、買った株をほったらかしで長期保有されれば、証券会社には何の収益にもなりません。

投資雑誌にとって証券会社は大広告主でもありますから、彼らにとって利益にならない「塩漬け株」は、推奨しかねる方法なのです。また著書を出している株式評論家なども、その多くが証券会社と利害関係がありますから、同様のバイアスが働きます。

単なる売買手数料の負担に終わる

しかし証券会社の利益は、投資家にとってのコスト負担に他なりません。持ち株が値下がりしても「長期的にこの会社は成長する」という確信を持っているなら、損切りなどせず保有し続けるべきです。特に当サイトで推奨している外国株投資は、日本株に比べて売買手数料が非常に高いので、頻繁に売り買いすることは極力避けるべきです。

世界一の投資家であるウォーレン・バフェットには「私の好きな保有期間は永遠である」という名言があります。バフェットは保有企業の株価が暴落したからといって、損切りする事はまずありません。逆に、優秀な企業の株価が割安になっているということで、買い増しすることが多いようです。

また日本の長期投資のカリスマである澤上篤人氏は「縁切りはしても、損切りはしない」というのが持論です。澤上氏の運営する「さわかみファンド」では、投資対象の企業が経営戦略を改悪するなど「応援するに値しなくなった」時には、見切りを付ける意味でその株を売却することはあるそうです。しかし想定外の値下がりが起きても、その企業の将来性に問題がなければ、損切りすることなどありえないのだと言います。

投資の世界では「逆張り」が圧倒的に優位であることは、当サイトでも様々なデータを紹介しています。長期投資をする場合、バフェットや澤上氏のように、保有株が暴落しても損切りなどせず、むしろ絶好の「逆バリ」のタイミングだと考えるのが、正しい投資方法なのです。



海外投資のトラブルと対策 低PER投資の有効性 リバランスは必要ない! ドル円の一日の変動幅 ブラックマンデーの原因  
国民年金基金のデメリット 上海総合指数 アメリカの長期金利 新興国債券は必要か? 

免責事項とプライバシーポリシー | 参照元と著作権について | お問い合わせ | 俺流ヘッジファンド運用報告書 
 Copyright (c) 2013. 海外投資データバンク. All Rights Reserved.