インデックス投資とは?
当サイトでは、資産運用として海外への投資を推奨しています。ところが「海外の企業なんて分からない」と思う人が大半でしょう。しかしこの問題は、とても簡単に解決することができます。しかも、極めて低リスクで海外の成長の恩恵を預かれる方法です。
それは「インデックス投資」と呼ばれる方法です。インデックス投資とは、ある国や地域の株式市場をそのまま丸ごと買う方法です。具体的には、その国の株価指数を形成している割合通りに、株式ポートフォリオを組むのです。
例えばアメリカの平均株価を表すのは「S&P500指数(※注)」というものがあります。このS&P500指数と「全く同じ銘柄」を「同じ割合だけ」保有すれば、その人の損益はS&P500指数と全く同じになります。このように、株価指数と連動させる投資方法がインデックス投資です。
個人投資家が500銘柄も保有するのは難しいですが、投資信託なら話は別です。投資信託は、沢山の投資家からお金を集めて大きな金額で運用しますし、専属のファンドマネージャーも居ますから、S&P500指数と瓜二つの運用をすることなど簡単です。このように、ある指数と連動するよう運用される投資信託のことを「インデックスファンド」と呼びます。
つまり、アメリカの個別企業のことなど分からなくとも、S&P500指数と連動するインデックスファンドやETF(上場投資信託)を購入すれば、労せずしてアメリカの株式市場の「平均利回り」と同じ成果が得られるのです。
放ったらかしでも市場平均の利益が得られる
中国やブラジルなどの新興国が、今後も高い経済成長を見せ、株価も上昇していくであろうことは、多くの人が認識しているはずです。中国なら「ハンセン指数」、ブラジルなら「ボベスパ指数」が平均株価を表しますが、これらに連動するETFも売られています。また「先進国まとめて丸ごとインデックス買いをする投信やETF」とか「新興国丸ごとインデックス買いをする投信やETF」というのも存在します。
仮に何社かが倒産したとしても、インデックスファンドでは数百〜数千の企業に分散投資しているので、ほとんど影響しません。個別企業の業績に一喜一憂する必要などなく、放ったらかしでもOKなのです。インデックス投資とは、勉強せずとも平均点が取れる楽チン投資法なのです。
しかも、もう一つ大きなメリットがあります。沢山の株式に分散投資するのは、インデックスではない通常の投資信託(アクティブファンドと呼びます)もあります。というより、世の中にはアクティブファンドの方がはるかに数が多いです。しかしインデックスファンドは長期的には、アクティブファンドよりも利回りが高くなる確率が極めて高いのです。
⇒アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない
つまり、日本の個人投資家が外国株投資をするには、仮に知識が無くとも、インデックスファンドやETFを買っていれば良いのです。株式投資で世界一の大富豪にまで登りつめた、かのウォーレン・バフェットも「一般の投資家にとってはインデックスファンドはベターな戦略だ」と述べています。
国家が衰退していく日本国内では、株式投資の利益も望みづらいですが、世界には高成長を続けている国がたくさんあります。インデックス投資なら、労せずして世界経済の成長の恩恵にあずかることが出来るのです。
※注:S&P500指数は500銘柄を組み入れており、アメリカ全体の株式時価総額の75%前後をカバーしています。日本ではNYダウ平均が有名ですが、ダウ平均は30銘柄しか組み入れていないので、S&P500の方が「アメリカの平均株価」を表すのに適しています。
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