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株式投資の有効性

株式投資は資産運用であり、そういう意味では銀行や郵便局へ預金するのや、国債を買うのと本質的には同じです。国の年金制度が全く頼りにならない以上、日本人が将来まっとうな生活を送る為には、株式投資・特に外国株での運用が不可欠になります。

しかし一般の方は、株式投資というと「元本割れするかもしれない」とか「会社が倒産したら紙くずになる」とか、どうしても危険性ばかりに目を奪われがちです。しかし実は、株式投資は長期的視点で見れば、国債や預貯金よりもよっぽど安全に資産を増やせる手段なのです!

確か居株式投資は、短期的には値下がりしてしまうリスクも多いですが、長期で見ると実は国債への投資よりもリスクは小さいのです。ジェレミーシーゲル著「株式投資」に、アメリカで過去200年間に渡る詳細なデータがあります。

それによると、株式(S&P500等の平均株価)は20年保有の場合だと、年率の実質リターン(トータルリターンから物価上昇率を差し引いたもの)は、必ずプラスになるそうです。世界恐慌の期間を挟むなど、どんな最悪の20年間で算出しても全てプラスです!

逆に国債の場合は、20年という長期の場合だと、物価上昇を引いた年率実質リターンがマイナスになることが何度もあったようです。国債というのは、額面上は元本割れしませんが、物価が国債の利息以上に大きく上昇した際には、実質的には元本割れすることになるのです。

保有期間毎の実質年率リターン(最低値〜最高値、単位;%)
保有期間 株式 長期債 短期債
1年 -38.6 〜 66.6 -21.9 〜 35.1 -15.6 〜 23.7
5年 -11.0 〜 26.7 -10.1 〜 17.7 - 8.2 〜 14.9
10年 -4.1 〜 16.9 -5.4 〜 12.4 -5.1 〜 11.6
20年 1.0 〜 12.6 -3.1 〜 8.8 -3.0 〜 8.3
30年 2.6 〜 10.6 -2.0 〜 7.4 -1.8 〜 7.6

また表を見れば分かるように、10年以上なら株式の最低リターンは債券の最低リターンを上回るので、10年以上なら株式で資産運用した方が、債券で運用するよりもリスクが小さいということです。にわかに信じ難い事ですが、本来リスクの小さいはずの債券投資よりも、株式の方が(長期で見れば)実際のリスクが小さいのです。

また20年以上の超長期で資産運用を考えるなら、株式は過去のデータ上、絶対にマイナスにならないのですから、絶対に株式メインで運用すべきなのです。

ちなみに預貯金は、国債よりもさらに分が悪いと思われがちです。概ねその通りなのですが、例えばかつてのオイルショック時のように、急激に金利が上昇する局面では、10〜20年も金利が固定されている国債よりも、1〜3年程度の定期預金に入り直して運用した方が有利になるケースも考えられます。ただいずれにせよ、長期では絶対に実質利回りがマイナスにならなかった株式の安全性には適いません。

端的に言えば、株式はインフレに強く、債券はインフレに非常に弱いのです。

長らくデフレが続く日本でも、「少子高齢化による経済衰退」「国の借金増大」「資源価格の高騰」の3重苦から、将来はインフレが起こる可能性は極めて高いです。ですから長期での資産運用を考えるなら、絶対に株式中心にすべきなのです。



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