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複利投資の利回り効果は絶大!

金融の世界では、利回りは「複利」で計算するのが通例です。そして複利という方法は、投資の利回りを劇的に変える魔法のような存在です。かの天才数学者=アルバート・アインシュタインも「人類の最も偉大な発明は複利である」という言葉を残している位です。

例えば100万円をある投信に投資したとして、元本がずっと変わらず、毎年一回6万円の分配金を受け取るとすれば、2年後の累積収益は12万円、3年後は18万円です。つまり、この投信の年率利回りは6%ということになります。日本で人気の高い「毎月分配型の投信」などは、複利ではなく単利に限りなく等しい運用となります。

ところが、この投信を複利で運用したとします。どういう事かというと、1年後に6万円の分配を受ける時、その6万円も同じ商品に投資する〜つまり2年目の元本は106万円で運用するとします。すると2年後には【106万円×106%=112万3600円となります。単利の場合は112万円ジャストですから、少し利益が増えていますよね。同様に3年目も複利で運用すれば【1123600×106%=119万1016円】となり、単利の118万円より1万円以上も増える計算になります。

そして10年後には、単利が160万円なのに対し、複利は179万848円にまで増加します。このように、複利運用を行えば、時間が経つと共に利回りの差がどんどん大きくなっていくのです。

利回り毎の差も時間と共に大きくなる

そして、複利で利益が増加する効果は、利回りが大きいほど増大幅が大きくなります。右のグラフは、年率複利利回りが3%・7%・10%の3つのケースで、20年後に幾らになるのかのシミュレーションです。

年率利回りが3%しか無い場合、20年後でも資産は2倍にすらなりません。ところが利回りが7%あれば、10年で資産はほぼ2倍になり、20年後には4倍近くにまで膨れあがります。

そして利回りが年10%あれば、8年後には2倍を突破し、20年後には7倍近くにまで増える事になります。

一年目にはそれぞれ103万円・107万円・110万円と大差ないのですが、時間と共に複利利回りの差が現れて、差はどんどん広がっていきます。当サイトでは、若い人はある程度リスクを受け入れてでも、高い利回りを求めるべきだと主張していますが、このグラフを見ればその意味が理解できるはずです。

ちなみに、複利効果を最大限に高められるのが、確定拠出年金です。通常の投信は、ほとんどが毎年幾らかの分配金を出しますが、分配金には税金が掛かるので、再投資した場合の複利効果は下がってしまいます。ところが確定拠出年金の口座内では、分配金には課税されない事になっているので、複利効果を一切損なわずに運用できるのです。

 

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