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海外投資する人が読んでおくべき書籍一覧

海外投資の大きなハードルの一つに、日本語で読める情報が乏しいことが挙げられます。また初心者の人は、そもそも投資に関する書籍の中から、ポジショントークまみれの駄本を排除し、正しい本を選ぶこと自体が困難を極めます。

そこで、当サイト管理人も愛読している、海外投資関連の投資書籍を紹介しておきます。()内は著者名です。

書籍名 個人的評価 詳細
黄金の扉を開ける
賢者の海外投資術

(橘玲)
★★★☆ 著者の橘玲氏は「黄金の羽根」シリーズで、数々の目から鱗な金融リテラシーを説いた切れ者作家。人的資本論や外国株への全力投資など、同書でも斬新な提案をされています。当サイト管理人が「海外投資こそ人生の切り札だ!」と確信することができた一冊でもあります。
満点ではない理由は、為替変動に対してニュートラルに立つべきだと言う点と、世界の時価総額比率に併せて投資すべきと説いている点。これでは新興国を過小評価することになるのでマイナス。また少々内容が高度なので、初心者には敷居が高いかもしれません。
30代からはじめる投資信託選びでいちばん知りたいこと
(朝倉智也)
★★★★ モーニングスター代表の朝倉智也氏の著書。株式投資の意義に始まり、インデックスファンドの優位性、日本国債は危険、海外100%で運用すべき、新興国投資を重視すべき、等と当サイトが言いたい事の大半がまとめられている良書です。特に「リバランスは現資産の売却ではなく、新規資金で行うべき」という大原則を、しっかり書いている数少ない書籍です。投資家目線に立った素晴らしいアドバイスです。
半値になっても儲かる
「つみたて投資」

(星野泰平)
★★★★ 積み立て投資の有効性のコーナーでも紹介した書籍。相場の波を気にせず、毎月コツコツ積立投資することの重要性が、例の図で初心者にも直感的に分かります。特に、積立投資そのものである『確定拠出年金』を利用する人は、是非読んでおくべきだと思います。
「バフェット式」投資の原則
(三原淳雄)
★★★☆ 世界一の投資家=ウォーレン・バフェットの投資スタイルを説く本は数多いですが、最も分かりやすいのは同書だと思います。小題と見開き2〜4ページで解説がされており、非常に理解しやすいです。
但し、同書はあくまで個別株投資の視点で書かれているので、インデックス投資から始めるべき初心者には、一つ上の段階だと言えます。
『会社四季報』で学ぶ株式投資のための会計入門
(井口秀昭)
★★★★ 海外投資本ではないですが、企業の会計情報(財務諸表)の読み方を解説した良書。確かに財務諸表の善し悪しは、既に株価に織り込まれていることが大半なので、読んでも無意味だとも言えます。しかしキャッシュフロー計算書の重要性や、自己資本比率と負債のレバレッジ効果は二律背反な事などは、投資家なら是非知っておくべきだと思います。
相場ローテーションを読んでお金を増やそう
(岡崎良介)
★★☆☆ 景気のサイクルに伴い、金利が変動し、株式や商品市場へのマネーの出入りが変わるという、一連の経済循環を理解できる良書。特に経済音痴の人は、この循環は是非学んでおくべきです。
但し同書の問題点は、このサイクルを先読みして株式を売買せよと説いていること。しかし利食いすれば税金が発生する為、バイ&ホールドよりも遙かに高い利回りがないと、かえってマイナスになる点を完全に無視しています。話の前提は正しいけれど、導き出された結論は間違い。売買手数料の高い外国株では、尚更ダメです。
株式投資 [第4版]
(ジェレミー・シーゲル)
★★☆☆ 株式投資の絶対的優位性を過去のデータから証明し、インデックス投資を説いています。また同書の第四版以降では、姉妹書「株式投資の未来」で追加された、バリュー投資の有効性データも追加されています。同書を読めば、相場が軟調でもストレスを感じず、むしろ当サイト管理人のように、暴落を歓迎できるようになれるかもしれません(笑)。
但し、図表等に誤植が少なくないことや、新興国〜特に中国株の記述で明らかな誤り(詐称?)があることなど、残念な部分もあります。
ウォール街で勝つ法則
(J・P・オショーネシー)
★★☆☆ ジェレミー・シーゲルよりも前に、バリュー投資が市場平均を上回ることを示し、株式市場に革命をもたらした一冊。PCFR(株価キャッシュフロー倍率)やPSR(株価売上高倍率)など、他ではあまり語られないが有効である指標のデータもあります。
しかし同書は、ひたすらデータを示すだけの書籍で、読み物としては退屈です。当サイト管理人のようなデータマニア以外には不要かも?
マネーマスターズ列伝
(ジョン・トレイン)
★★★☆ バフェットやジョージ・ソロス、ジム・ロジャース、ジョン・テンプルトン、フィリップ・フィッシャーなど、偉大な著名投資家17人の略歴やその投資スタイルを記した書籍。同じ成功者でも、株式市場に向き合い方は各人様々。インデックス投資を卒業し、自分の投資スタンスを確立したい中級者以上の人に、ぜひ読んで欲しい一冊です。
ウォール街のランダムウォーカー
(バートン・マルキール)
★☆☆☆ インデックス投資の重要性を最初に世に広めた功労書。しかし読み物としては「インデックス投資が有効だ」と言うだけの話を、だらだらと無駄話で引き延ばし続け、470ページにも膨らませた駄本。正直言って読む価値は無いです。 前出したシーゲルの「株式投資」の監訳者=林康史氏も、同書のあとがきで「話のすり替えやごまかしが散見され〜(中略)〜私には学術性を感じさせないものだった」と酷評されています。
インデックス投資の優位性を知りたければ、当ページ上部で紹介している書籍にも書いてあるので、そちらを買うべきと思います。

なお、当サイトで加入を推奨している「確定拠出年金」に関する本は、正直言ってかなり乏しいです。大型書店に行けば、関連書籍の少なさが実感できるはずです。唯一、それなりにお勧めできる一冊を挙げれば、原彰宏氏のQ&A確定拠出年金ハンドブックです。確定拠出年金のことが一通り書いていますので、加入を検討している人は目を通しておくと良いでしょう。

 

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