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為替はゼロサムゲームなのか?

投資関係の本によく書かれているのが「為替はゼロサムゲーム」ということです。

ゼロサムゲームとは、参加者全体の勝ち額と負け額が等しくなる=期待値がプラマイゼロのゲームのことを指します。家族マージャンなどがその典型です。勝者の裏には同じだけの敗者がおり、結局は儲からないゲームだよ、という理論です。

マイナスサムゲームやプラスサムゲームという考えが成り立つゲームもあります。競馬や宝くじは、参加者の掛け金総額から胴元が大幅に手数料を引き、その残りを参加者で奪い合う形になるので、期待値はマイナスになります。逆に株式投資はプラスサムゲーム、つまり参加者全員がプラスになることもあり得るのです。

では果たして為替相場は本当にゼロサムゲームなのでしょうか?答えとしては「ゼロサムゲームと見れるが、トータルでプラスにする手段はある」となります。

ここ20年ほどのドル円相場は、概ね80〜120円程度の相場レンジを行き来しています。ドル=円やユーロ=円など先進国同士の通貨は、今後も一定のレンジ内で上下動するだけかも知れません。

しかし新興国の通貨については、短期的には円高に振れることはあっても、長期的に見れば一方的に円安になっていく可能性が十分にあります。特に為替介入によって無理矢理為替レートを低く抑えている中国の人民元については、長期的に見れば間違いなく上昇(元高=円安)になるはずです。この場合、円を売って人民元を保有し続ける人達が一方的に勝ち続けることになりますから、トータルではゼロサムゲームでも、誰が勝者で誰が敗者になるかは最初からわかりきっています。

★結論1;新興国通貨買いは、長期的には必ず利益をもたらす(はず?)

では先進国同士の通貨はどうでしょうか?先進国は多かれ少なかれどの国も『政府の借金増大=インフレ=通貨価値の下落』が起こりつつあります。経済成長も大差ないことから、円と人民元のように一方的に切り上がっていく状態には陥りずらいでしょう。ということは、ゼロサムゲームであって収益機会は無いのでしょうか?

為替の勝ち負けは、単にレートの上げ下げだけではなく『金利』も絡んできます。2000年代に入り大流行した「円キャリートレード」は、低金利の円で資金調達をして、高利回りの資産で運用することで差益を得る手法です。FXで円売り=ドル買いをしていた人も、まさに円キャリーそのもので、日米の金利差分をスワップ金利として受け取っていました。

彼らの大半が2007年後半からの急激な円高により、為替差損を被ったはずです。しかし一方で、円売りポジションを続けている間はずっとスワップ金利が入っていましたから、計算上、金利で為替差損を相殺してトータルでは十分プラスになっています。(金利平価説は間違い

★結論2;金利差が大きい場合は、キャリートレードで利益を上げられる

つまり、為替レートの変動は、定義的にはゼロサムゲームでも、実際には収益を得る機会は非常に大きいと言えます。

但し当サイトでは、基本的にFXなど為替投資よりも、外国株投資を推奨しています。なぜなら株式投資は、ゼロサムどころか参加者全員が勝者になることさえ可能な「プラスサムゲーム」だからです。株式市場は、世界経済が拡大・成長を続けていけば、長期的には必ず上昇してきた歴史があります。

外国株投資なら、たとえ為替差益が得られなかったとしても、株価の上昇と配当によって、資産は増えていくはずですよ!



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