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NYダウの構成30銘柄一覧と株価

世界で最も有名な株価指数、ニューヨークダウ平均株価の構成銘柄一覧と現在の株価です。各社の株価やPERや時価総額などの数値は、米国市場でのリアルタイムのものです(株価と時価総額の単位はドル)。


ニューヨークダウ平均株価は、1896年にダウジョーンズ社が制定した、アメリカで最も古い株価指数の一つです。多くの平均株価指数が「時価総額加重平均」であるのとは異なり、NYダウは30銘柄の単純平均に除数を掛けて算出されます。除数は、銘柄入れ替えがあった後も、過去の株価との連続性を保つ為に導入されたものですが、今となっては指数の透明性を欠く原因ともなっており、批判する声もあります。

正式名称は「Dow Jones Industrial Average」、日本語では「ダウ工業株30種平均指数」となります。その名の通り、1896年の制定時は、工業株が大半を占めていますが、現在ではバンクオブアメリカ(金融)・ディズニー(娯楽)・マクドナルド(外食)・マイクロソフト(IT)、ファイザー(医薬品)など、工業とは全く関係のない企業がほとんどです。唯一、制定当初から採用されているGE(ゼネラルエレクトリック)も、その名とは裏腹に、現在では金融やメディア・娯楽産業にも手を広げるコングロマリット企業となっています。これは、米国の製造業が日本など外国製品に駆逐される一方、金融やサービス業などが発展していった歴史と重なります。ダウ採用銘柄の遍歴は、アメリカ経済の縮図だともいえるでしょう。

ちなみにダウ平均の30銘柄の内、配当利回りが高い企業から買っていく手法をダウの犬と言います。

次回入れ替えでアップル採用とシスコ除外?

金融危機を受けた後の2009年には、シティバンクとGM(ゼネラルモーターズ)という、その業界で世界最大級の2社がダウから外され、新たにシスコとトラベラーズという企業が採用されました。この入れ替えは、世界中で物議を醸しました。外れた2社とは対照的に、シスコもトラベラーズも世界的には無名で、影響力もほとんど無い企業だからです(※注1)。一方で、iPhoneで世界を席巻していたアップルのように、他にふさわしい銘柄は幾らでもありました。次の入れ替えでダウから外れるのは、シスコかトラベラーズだと皮肉る専門家もいる位です。

現在、時価総額が世界最大となったアップルは、NYダウの次期採用の最有力銘柄と思われます。他の有力候補としては、旅客数が世界一となったサウスウエスト航空、上場企業では最大の穀物メジャーであるADM(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)、世界の様々な外食企業を傘下に持つヤム・ブランズ、化学業界でデュポン(ダウ銘柄)よりも売上高が大きいダウ・ケミカル、石油メジャーのコノコ・フィリップスあたりでしょうか。社会的影響力でいえば、グーグルやアマゾンの方が上ですが、アップルの例を見ても分かるように、ダウジョーンズ社はIT企業の採用には相当慎重なので、次回採用の可能性は薄いと思われます。また一時はトヨタ自動車など、米国外企業の採用も噂されましたが、米国人のプライドを考えると、この可能性も限りなくゼロに近いでしょう。

※注1:シスコはITバブル時に時価総額が世界最大となったこともあるので、悪い意味での知名度はあるかもしれません。
★余談:米国の平均株価を表わす際、わずか30銘柄であるダウ平均よりも、500銘柄のS&P500指数の方がより適切ですが、日本ではほぼダウ平均しか報道されません。この辺りにも、日本のマスコミの金融音痴っぷりが現れています。

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