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金価格(1トロイオンスあたり)の時系列データ&チャート

金(ゴールド)の価格のチャート及び時系列データです。金価格の標準指標として使われるのは、「オンス(正確にはトロイオンス)」という単位で(※注1)、ロンドン・ニューヨークなど主要な市場では、1トロイオンスあたりの価格を表示します。下記のチャートも同様。またページ最下部に、日足時系列データも収録しています。

金価格推移チャート

金は「国籍のない通貨」として知られています。戦後はアメリカドルが「金1オンス=35ドル」の固定相場制(金本位制)を採っていました。しかし1971年にアメリカが金とドルとの交換を撤廃を発表し(ニクソンショック)、これ以後、世界の主要国の為替レートは、マーケットで値段が決まる自由相場制へと移行しました。

ところが世界では、経済発展と国の債務の先送りの為、適度なインフレを目指す経済運営がなされます。これは、通貨の価値がインフレで目減りしていくことを意味します。そして景気が悪化すれば、政府や中央銀行が景気対策でマネーサプライを増やす(紙幣を増やす)ので、通貨価値の下落が激しくなる傾向があります(※注2)。

そのため、経済が悪化する時期には、金への投資が増える傾向にあります。金価格が最初のバブルを起こしたのは1980年(最高値850ドル)で、第二次オイルショックの影響でアメリカの実質GDPがマイナスを記録するなど、世界的に景気減速が起きた年です。

そして2011年、二度目のバブルと言えるほどに、金価格は急騰しています。背景にあるのは、2008年の金融危機と、それ以降もギリシャを発端とするユーロ危機や、アメリカの景気対策(QE1・QE2)の影響で、通貨への信任が下がっている事があります。景気の先行きが不透明なので株式投資が嫌われ、かといって景気対策による低金利政策で各国の債券利回りは記録的な低水準にあり、「金」以外に資金の行き所が乏しい事が原因です。

上記チャートを見れば、多くの人が直感的に「上がりすぎ=バブルだな」と感じるはずです。株式や原油のバブル崩壊時のデータから、概ね6〜7年で5倍程度、直近1年半で2倍程度に値上がりすれば、危険水域だといえます。1オンス=2000ドルが、金バブル崩壊の目安と推測できます。いつ崩壊するのかは神のみぞ知る事ですが、少なくとも金は必ずしも安全資産という訳ではなく、高値圏で買えば大損する可能性があることを理解すべきです。

 

※1:日本では「オンス」と訳されたりもする。1トロイオンス=約31.1グラム。
※2:但し日本除く。世界では当たり前の対策だが、日本では日銀がマネーサプライを増やそうとせず、景気が沈んだままとなっている。
※付録:エクセル形式の金価格の日足時系列データ。5000行近くあるので注意!

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