国内上場ETFの乖離率時系列データ
このページでは、日本国内(東証・大証)に上場している、主要外国株ETF、及び債券・原油・金ETFの元資産価格との乖離率データを時系列(日別)でまとめています。付随情報として、当日の株価、及び前日比も載せています。銘柄の選定基準として、対象指数が同じのETFの場合、出来高の多いものを優先しています。
■調査対象ETF:上海50指数【1309】、中国A株(パンダ)【1322】、南アフリカ【1323】、ロシアRTS【1324】、ブラジル・ボベスパ【1325】、インドNifty【1678】、先進国・MSCIコクサイ【1680】、新興国・MSCIエマージング【1681】、海外債券【1677】、金【1328】(※注1)、WTI原油【1671】
ETFは本来、株価指数の構成銘柄を同じ比率で保有するファンドなので、値動きは対象株価指数と同じになるはずです。しかし、様々な要因(出来高の大小に伴うスプレッドや、為替レート等)で、上場しているETFの株価は、対象指数と乖離が発生します。
そして何故か、リンク債型ETF(ETN)の場合も、同様に実際の指数との乖離が発生しており、中には10%以上も差があるものもあります。リンク債の定義では、発行会社が指数と連動することを保証しているはずで、何故これほど大きな価格乖離が生まれるのか、原因はよく分かりません。当サイトで、リンク債型ETFへの長期投資を推奨しない理由の一つは、このように意味不明な乖離があることです。いざ売却したい時に、価格が大幅に下方乖離していれば、不当に割安な値段で売る羽目に陥るからです。
とはいえ、指数との乖離が大きくなれば、運用会社がマーケットメイクするなどして差を縮めるよう勤めているそうですから、この動きを逆に利用する方法も考えられます。つまり、指数から大幅にマイナス乖離しているETFを買えば、株価上昇に加えて、指数との乖離が解消される事のプラスも加わり、大きな価格上昇が狙えるかもしれません。制度の歪みを利用して、スウィングトレードで利ざやを上げようという訳です。
この方法が上手くいくかどうかは、正直言って実証データとして不十分ですし、そもそも当サイトでは長期投資を推奨しているので、短期売買は邪道だと言われるかもしれません。しかし、リンク債型ETFの性質を分析する意味で、またマーケットはどれだけ価格乖離を意識しているのかを探る意味でも、長期に渡って乖離率データを観察することは必要なのでは?と当サイトでは考えました。
また短期売買にも、株式市場に流動性を供給するというプラス面もありますし、現実に多くの投資家が、短期売買を好んでいる事実もあります。ここで紹介するデータを使って、実際にスウィングトレードするか否かは、投資家の皆さんにゆだねるとして、当サイトでは学術的な意味で、国内ETFの乖離率データを蓄積していこうと考えています。
※注1:金ETFは、SPDRゴールドシェア【1326】なら現物を担保としているため、乖離は発生しません。なるべく【1328】でなく【1326】を買う方が賢明という事です。
■注意事項;データは信頼できるサイト(Yahooファイナンス、モーニングスター、等)を参照していますが、当サイトではその正確性を保証する訳ではありません。データの学術的な利用、及び参考として売買する際は、必ず自己責任でお願い致します。
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